診療のご案内

目の主な疾患と症状


主要な目の疾患とその症状、治療法について簡単にご説明します。
受診の目安としてご覧ください。

白内障

水晶体(レンズ)が濁って視力が低下する病気です。加齢により発生し、50歳代で約50%の人にみられます。外傷、糖尿病、アトピー性皮膚炎などが原因で起こる事もあります。治療は手術ですが、一般に視力は穏やかに低下するので、どの時点で手術を行うのが一番よいか、それぞれの日常生活状況を考慮して判断します。
 

緑内障

視神経が障害され、視野が狭くなったり、視力が低下したりする病気です。眼圧の上昇がその原因の一つです。40歳以上の20人に一人が緑内障ということがわかりました。いくつかの種類があり、眼圧が正常範囲でも緑内障を発症する人もいて、日本人はこのタイプが多い事もわかりました。自覚症がほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多いので検診を受ける事をお勧めします。治療は眼圧を下げる事が基本で、毎日きちんと点眼することがとても大切です。病気の進行状況に応じて、点眼治療、レーザー治療、手術を行います。
 

ドライアイ

眼球の表面は涙で覆われ潤っています。その涙の量が減ったり成分が変化すると、目の表面が乾燥してキズがつきます。点眼して目を潤すことが治療の基本です。涙点を塞ぐ方法もあります。部屋の加湿、意識して瞬きを多く、深くする、温かいタオルで目を温めるのも良い方法です。
 

加齢性黄斑変性

最近、増えている疾患で、視野の中央が良く見えない、ゆがむ、暗く見えるなどの症状が現れます。眼底の黄斑部に異常な老化現象が起こり、萎縮、あるいは健康な状態では存在しない新生血管が発生して出血や浮腫を引き起こします。タバコはやめ、紫外線を避け、緑黄色野菜を多く摂りましょう。新生血管に対する治療はレーザー、光線力学療法、新生血管を抑える薬を眼の中に注射する新しい治療法などがあります。
 

糖尿病網膜症

血糖が高いと血液がドロドロになり、眼底の毛細血管が詰まったり、血管の壁が障害されて出血します。血流が悪くなると新生血管が発生し、出血、浮腫、増殖変化を来たし、視力低下、失明に至る事もあります。糖尿病と診断されたら眼科で定期的な眼底検査を受ける事が大切です。
 

結膜炎

細菌、ウィルス、アレルギーなどが原因で、まぶたの裏側と白眼に炎症が起きるのが結膜炎です。症状は結膜の腫れ、充血、眼やに、痒みなどです。原因により、抗菌点眼薬、アレルギーを抑える点眼薬や炎症を抑えるステロイド点眼薬などで治療します。毎年、季節的に花粉症で痒くなる人は2週間位前から抗アレルギー点眼薬を使うと楽です。
 

コンタクトレンズ眼障害

コンタクトレンズ(CL)は遠近両用、乱視用、カラー、各種使い捨てレンズなど様々なものが登場し、より手軽に便利に使えるようになりました。しかし、その一方でトラブルも増加し、装用者の約10%に眼障害が発生しています。角膜の酸素不足。レンズの汚れ、感染、アレルギー、ドライアイなどです。CLは眼科専門医で処方してもらい、消毒方法や正しい使い方をよく理解し、定期的に検診を受けるようにしましょう。

 
 
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